妊娠中毒症の治療
妊娠中毒症の治療
妊娠中毒症になった時の治療方法。
基本は血圧コントロール
治療の基本は、血圧のコントロールを中心に、赤ちゃんのために胎内環境を悪化させないことです。 安静、食事療法、薬物療法などを行いますが、治療内容は症状の程度によって違います。 また、もし胎盤機能の低下やIUGRなどが見られた場合には、人工早産になる場合もあります。
安静
程度によって自宅安静、入院安静などが指示されます。自宅では、午後夕方は横になるよ良いでしょう。 安静にすると胎盤や腎臓に行く血液の量が増えるので、赤ちゃんにもママにも良いのです。
食事療法
高タンパク、低脂肪の食事で、カロリーと塩分を制限します。 塩分については、重症度によって違いますが、7g程度に抑えます。 水分は、極端な腎機能低下がなければ、制限することはありません。
薬物療法
降圧剤はママの血圧を下げますが、急に血圧が下がると胎盤や赤ちゃんへの血流が減るので、 注意して用います。通常は入院して行います。前回、重症の妊娠中毒症だった人は、 予防のために低用量アスピリン療法を行うこともあります。
妊娠中毒症は、食事が大きな原因になる事が多いようです。好きな物を好きなだけ食べていると、それだけ、身体への負担は多いようです。
妊娠中毒症は、なりやすい症状なので、体重が増えすぎないように、血圧が上がるような高カロリー、高塩分な食事は避ける事が大切です。
妊娠中は、一人だけの体と思わずに、お腹に赤ちゃんもいるので、無理をせず、安静にする時間も大切です。