【つわりの過ごし方】つらい毎日を少しでも楽にするヒント

妊娠初期の大きな壁、それが「つわり」。
気持ち悪さや吐き気、だるさなど、毎日を普通に過ごすことさえつらく感じる方も多いでしょう。
この記事では、つわりの原因や種類をやさしく解説しながら、少しでも楽になる過ごし方のヒントを紹介します。
「何をしてもつらい」「誰にもわかってもらえない」と感じている方が、この記事を読んで少しでも心と体を休められますように。
つわりはなぜ起こる?
つわりの原因は、実ははっきりとは解明されていません。
ただし、妊娠によるホルモンバランスの急激な変化が大きく関係していると考えられています。
主に以下のような要因が重なり合って起きるといわれています:
- hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの急上昇
- エストロゲンやプロゲステロンの増加
- においへの感受性が高まる
- 精神的ストレスや疲労
このような変化に、体と心が追いつけず、つわりとして症状が出ると考えられています。
つわりの種類と症状
一口に「つわり」といっても、症状や感じ方は人それぞれです。
よく見られる種類とその特徴を見てみましょう。
1. 吐きつわり
食べても食べなくても気持ち悪く、吐いてしまうタイプ。最も多く見られます。
2. 食べつわり
空腹になると気持ち悪くなるタイプ。常に何かを口にしていないとつらいと感じます。
3. においつわり
料理の匂いや洗剤、化粧品の香りなど、普段は気にならない匂いがつらく感じるタイプ。
4. 眠りつわり(ねむけ・だるさ)
強い眠気や全身のだるさで何も手につかない状態になることもあります。
5. よだれつわり
唾液の分泌が増え、常に口の中に違和感がある状態。稀ですが強い不快感を伴います。
つわりの症状は、1つだけでなく複数が重なることもよくあります。
つらいつわり期間、どう過ごす?
つわりのピークは妊娠6〜9週ごろ。人によっては12週ごろまで続くこともあります。
この間、少しでも体と心が休まるような過ごし方の工夫を紹介します。
1. 無理をしない。家事も仕事も「休んでいい」
つわりは病気ではないと言われますが、明らかに体調不良です。
「頑張らなきゃ」と思わず、家事も育児もできる範囲で。周りに頼ることも大切です。
仕事についても、体調がつらいときは無理せず休みましょう。母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)を使えば、医師の判断により勤務時間の短縮や業務変更ができる場合もあります。
2. 食べられるものを見つけよう
食べることすらつらい時期ですが、何か少しでも口にできるものがあれば、それを優先しましょう。
多くの人が食べやすいと感じる食べ物には、以下のようなものがあります:
- 冷たいゼリーやプリン
- 氷やガム、フリスク
- フルーツ(特にグレープフルーツやりんご)
- 炭酸水
- 小さな菓子パン
逆に、油っぽいものや匂いが強いものは避けた方が無難です。
3. におい対策を徹底する
においつわりに悩む方は、キッチンの換気をこまめにしたり、マスクを活用するのも効果的です。
洗剤やシャンプーの香りもきつく感じる場合は、無香料のものに変えてみるのもおすすめです。
4. 水分補給を優先する
嘔吐が続くと脱水のリスクが高まります。少量でもこまめに水分をとるようにしましょう。
どうしても水が飲めないときは、氷をなめる、冷やしたスポーツドリンクを少しずつ飲む、など工夫を。
5. 「今だけ」と思って乗り越える気持ちも大切
毎日がつらく、出口が見えないように感じるかもしれません。
でも、つわりには必ず終わりがあります。
「赤ちゃんが育っている証拠なんだ」「あと数週間の辛抱」と思って、自分を責めずに休んでください。
つわりを乗り切るためのアイテム・工夫
つわりが少しでもラクになるように、多くのママたちが工夫している方法や便利だったアイテムを紹介します。
● 冷やして使えるネッククーラー・冷却タオル
体の熱感や吐き気をやわらげるために、首元を冷やすのは効果的です。外出時にも使えるネッククーラーや冷却タオルは夏場だけでなく通年便利です。
● リクライニングクッション・抱き枕
起き上がるのがつらいとき、角度を調整できるクッションや抱き枕があれば、ソファやベッドでの体勢がラクになります。
● 無香料&弱酸性のケア用品
化粧品・シャンプー・洗剤などを「無香料」にするだけでもにおいのストレスが軽減されます。肌トラブルも起こしやすい時期なので、低刺激のものを選ぶのも◎。
パートナーや家族のサポートが大切
つわりの時期、ママは体も心も疲れています。
特にパートナーや家族の理解と支えは、とても大きな力になります。
- 食事の準備・片付けを代わってもらう
- 「無理しないでね」と一言声をかける
- においのする作業(ゴミ出し・調理)を引き受ける
- 家事の手抜きを責めない
これらのサポートがあるだけで、「自分ひとりじゃない」「頑張らなくていい」と感じられます。
医療機関への相談タイミングは?
つわりは自然な症状ではありますが、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる重症化した状態になると、治療が必要になります。
以下のような状態が続く場合は、医師への相談をためらわないでください。
- 水も飲めず、1日中嘔吐している
- 体重が急激に減った(2〜3kg以上)
- 尿が出にくい・濃い色になる
- めまい、ふらつき、脱水のような症状がある
妊娠悪阻は放置すると危険なこともあります。
早めに受診し、点滴や投薬による治療を受けることで、体がぐっとラクになることもあります。
「つわりは甘え」と言われて傷ついたあなたへ
「つわりって怠けてるだけでしょ?」「みんな我慢してるよ」といった言葉に、深く傷つく人も少なくありません。
でも、つわりのつらさは他人にはわかりません。そして比べるものでもありません。
どれだけつらくても「赤ちゃんのために」と我慢してしまいがちですが、あなた自身の心と体を守ることも大切な役割です。
「今日は起き上がれなかった」「何も食べられなかった」…そんな日があってもいいのです。
つらいときは堂々と休んでいい。あなたは充分に頑張っています。
体験談:つわりを乗り越えたママたちの声
●「何も食べられなかったけど、氷だけはOKだった」(30代/初産)
冷たくて味のない氷だけが唯一の救い。ひたすら舐めて気を紛らわせていました。
●「スマホでゲームして気をそらしてた」(20代/経産婦)
気持ち悪いのは変わらないけど、無心でゲームをしていると少しラクだった気がします。
●「夫が匂いに気を使ってくれた」(30代/二人目妊娠)
料理の後にすぐ換気してくれたり、お風呂場でご飯を食べてくれた日も。本当に助かりました。
●「点滴でラクになった」(30代/つわり重症)
どうしてもつらくて病院へ。脱水状態で即点滴。帰るころには少し元気が戻りました。
つわりがつらいときに思い出してほしいこと
つわりが重いときは、気持ちも沈みがちになってしまいますよね。「こんな状態でちゃんと赤ちゃんを育てられるのかな」「周りはみんなもっと元気そうなのに…」と、自分を責めたくなることもあるかもしれません。
でも、妊娠の経過は本当に人それぞれ。つわりの重さや続く期間、感じ方もまったく違います。あなたのつわりが特別なわけでも、弱いわけでもありません。
大切なのは「自分の今の体と心に寄り添うこと」。家事をお休みしたり、周りに頼ったり、食べられるものだけを少しずつ口にしたり…。そんなふうに「無理をしない選択」をしていい時期です。
そして、いつか必ずつわりの終わりはやってきます。「あれ?今日は少し楽かも」と思える日が、ふいに訪れます。それまで、どうかご自身をいたわりながら過ごしてくださいね。
つわりが終わったら…ご褒美を用意しておこう
つわりの出口が見えなくてつらいときは、「つわりが終わったらしたいこと」を思い描くのもひとつの方法です。
- お気に入りのカフェでゆっくり過ごす
- 好きな映画やドラマを一気見する
- 妊婦健診後にスイーツを買って帰る
- パートナーにマッサージをお願いする
「つわりを乗り越えたら、こんな楽しみが待ってる」と考えることで、気持ちが少しだけ前向きになることもあります。
つわりのピークを越えたあとは、穏やかなマタニティライフが少しずつ戻ってきます。その時まで、できるだけストレスを減らしながら、日々を乗り切っていきましょう。
さいごに|「いつか終わる」その日を信じて
つわりのつらさは、経験した人にしかわかりません。
でも、「終わりのある症状」です。長いようで、あとから振り返ると「あの時期を乗り越えたから、今がある」と思えるはずです。
一人で頑張りすぎず、つらい時は周囲に甘え、必要なときは医療の力も借りながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
妊娠初期の栄養・食事対策
妊娠初期に必要な栄養素をしっかり補いたい方には、葉酸サプリがおすすめ。つわりが辛くて食べられない補助食など、ママの体をサポート食。
妊娠初期の買い物リスト
妊娠初期(0~3ヶ月)買い物リスト|必要なもの・あると安心なものをピックアップ







