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怒らないママになる習慣、怒り過ぎが子供に与える影響

怒らない子育てとは

子供を必要以上に怒っていませんか?子供に必要な怒り方とは?感情的に怒ってしまうママの悩み。子育ては、本当に大変です。男の子なんて、元気いっぱいです。子供は物をよく壊す。飲み物をこぼす。兄弟姉妹喧嘩をして大騒ぎ、その都度、お母さんは、怒鳴ってしまいます。怒った後に、怒り過ぎた事について反省する事もありますよね。

怒る本質について考える

怒るママを直す方法

怒るという感情。これは、誰もが持っている感情です。当たり前の感情なのです。でも、子育てになると、いつも以上に怒り過ぎてしまいます。怒る原因を考えてみましょう。

ママが怒る原因
1.子供が言う事を聞かない
2.子供が物を壊した
3.子供が食べ物、飲み物をこぼす
4.兄弟姉妹喧嘩がうるさい
5.同じミスを繰り返す
6.パパが子育てに非協力的

ママが怒る原因を見てみましょう。客観的に見てみると、原因のほとんどは「お母さんの仕事が増える」と言う事が一番多く見えます。子供が物を壊したり、食べ物、飲み物をこぼすと、お母さんの片付ける仕事が増えます。兄弟喧嘩の仲裁に入ると、家事がスムーズにはかどりません。子供の失敗などによって、お母さんの負担が増えてしまう事が怒りの原因のひとつとも言えます。

怒る必要がある時

時には、怒る事も必要です。どんな時に怒る事が必要か考えてみましょう。

怒る必要がある時
1.命に係わる危険行為
2.万引きなど犯罪に関わる行為
3.いじめをした
4.薬物に手を出した
5.タバコ、酒

子育て怒る必要がある時

子供が、犯罪に関わる行為をした時は、叱る必要があります。子供が道を外さない為にも、親が注意する必要があります。

怒る事で子供に与える影響

お母さんが、子供の失敗でイラッとして怒ってしまう事はあります。ついつい感情的に怒ってしまい、言い過ぎてしまったり、傷付ける発言をしたり、暴言を吐いてしまいます。子供は、日々、その言葉を浴びさせられて、脳への影響、心の成長に問題が現れます。

怒り過ぎによる子供への影響
1.精神不安定
2.自信のない子になる
3.キレやすい子になる
4.暴言・攻撃的に育つ
5.自己肯定感を持つ

叱る事で子供に与える影響

体罰や言葉での虐待が脳の発達に与える影響
言葉による虐待が脳に与えるダメージは、とても大きいです。母親から「ゴミ」と呼ばれたり、「お前なんか生まれて来なければ良かった」という言葉を浴びせられたりするなど、物心が付いた頃から暴言による虐待を受けた方々の脳を調べた結果、スピーチや言語、コミュニケーションに重要な役割を果たす、大脳皮質の側頭葉変化がある事が分かりました。

子供時代に言葉の暴力を繰り返し浴びる事により、「生まれて来なければ良かった」「死んだほうがましだ」などの暴言を受け続けると、知能や理解力の発達にも悪影響が生じることも報告されています。

しつけと称して身体的虐待、精神的虐待を受けていると、大人になってトラウマ症状が重篤であったと報告されています。

お母さんの親の影響もある(子育ての連鎖)

子供をしつけと称して、身体的虐待、言葉の暴力をしてしまうのは、お母さん自身も親にされていた影響があると言われています。子供は、目の前にいる親しか知りません。親が暴力的なら、子供も暴力的になってしまいます。友達に対して暴力をふるってしまったり、将来、大人になった時、自分の子供に同じように暴力をふるってしまいます。

蹴る、殴る、投げ飛ばす、言葉の暴力など、親にされて来た事は、自分の子供にしてしまうのです。それは、暴力・虐待の連鎖です。暴力の連鎖や児童虐待を断ち切る為に、怒り過ぎてしまう事を直す必要があります。自分の為に、愛する子供の為に、怒り過ぎるのを控える事は大切です。

怒らない方法

子供を怒り過ぎないで

まずは、自分が怒る時の原因を知りましょう。子育てをしていて、いつもどんな時に怒ってしまうのか日記帳やノートなどに付けてみましょう。1週間程観察をして下さい。自分が、どんな時に感情的になってしまうのかが分かります。

怒りの原因を知る

「怒り」とは二次感情です。一次感情を隠す為の「怒り」です。一次感情を探ってみましょう。

怒る理由1
(原因)子供が皿を割った

(一次感情)忙しい時間で疲れていて泣きたい

(二次感情)怒る

時間に余裕がない時、怒りたくなります。もし、疲れていたら、ゆっくりする時間を作りましょう。10分ほどの昼寝でも良いし、お茶やコーヒーを飲んで、リラックスする時間も必要です。忙しくて、時間に余裕がない時は怒る原因に繋がります。

怒る理由2
(原因)ご飯を食べるのが遅い

(一次感情)洗い物が終わらず、家事が進まず悲しい

(二次感情)怒る

食べるのが遅い時は、ある程度の時間が来たら食事を下げて、次の事をさせましょう。また、お腹が空いた時に、食べさせると良いです。

怒る理由3
(原因)食べ物をこぼした

(一次感情)一生懸命に作った料理をこぼされ悲しい

(二次感情)怒る

子供は、手元を見ずにお皿やコップを持つので、こぼす事は多いです。こぼしたら、自分で片付ける練習をさせましょう。ママの負担も減るし、お片付けの練習にもなります。

怒りそうになったら気分を変える

怒りそうになったら、気分転換をしましょう。怒る感情は、ネガティブな感情に対する不安から来ています。怒る事で、感情を発散させていますが、時には過激になり過ぎてしまいます。ブレーキが利かずに、言い過ぎてしまう事もあります。そんな時の対処方法。

深呼吸をする

怒り過ぎた時の気分転換
大きく深呼吸をしましょう。怒っている時ほど、呼吸が浅くなります。深呼吸は交感神経を刺激して、気持ちを落ち着かせる効果があります。「5秒吸って10秒吐く」の繰り返しを行います。呼吸を続けると気持ちが落ち着きます。

執着しない

怒る原因について執着しない事です。そこのポイントだけに、強く怒りを感じてしまわないように、気持ちの切り替えが大切です。もしかしたら、怒り癖がついているだけで、本当に怒る必要がないかもしれません。悩みに対して執着しすぎないようにすることが大切です。

怒り過ぎてしまう原因のひとつとして、悩みが多い場合があります。あれこれ、これから起きる事を予想している為に、不安になりやすくなっています。その不安を隠す為にも、怒りの感情でカバーしてしまうのが原因のひとつにもなっています。執着せず、そこに囚われず、スッと流す事も大切です。

子供の失敗は、いつか出来るようになるので、そこだけに執着せず、長い目で見守ると良いでしょう。子供の一歩は、とても小さいですが、1年後、2年後となると、大きな一歩に繋がっています。今すぐ結果を見ずに、長い目で見守りましょう。

散歩に出かける

子育て気分転換方法

室内にいると怒り過ぎてしまう傾向があるようです。気分転換で、子供と散歩に出かけるのも良いでしょう。子供が一人でお留守番出来る年齢なら、ママ一人でお散歩も良いかもしれません。黙って出かけると子供が心配するので、理由を言って出かけましょう。「ママは、少し散歩してくるね。気分転換して来るからね。すぐに戻るから待っててね。」

怒られて育った子、怒られない子の違い

子供は親の背中を見て育つと言います。親にガミガミ言われて育った子供は、兄弟姉妹に対して、友達に対して、同じような行動を取ってしまう事が多いようです。友達に暴言を吐いてしまったり、感情的に怒ってしまったりするようです。大人になっても感情的になると、冷静に対処する方法が分からない事もあるようです。

怒られないで育った子供は、脳がのびのびしています。優しく、感情も安定しています。ガミガミ怒られて育った子は、脳が委縮してしまいます。自信が無く、何かをキッカケにトラウマが出てしまう事があります。

怒らないママになる為に

子供に自信が出る言葉

子供に、自信の付く言葉をかけましょう。幼少期に暴言や虐待によって傷付いた脳は、たくさんの愛情と温かいコミュニケーションで徐々に回復して行く可能性もあるそうです。一度、脳に大きな傷が付いてしまうと、子供の心への影響はとても大きい物ですが、親の大きな愛情によって改善されます。子供には、親にとってとても大切な存在だという事を伝えましょう。

子供の叱り方を変えてみる

「ダメダメ」ママにならないで
「子どもの相手をしていると、カッとキレてしまう。」

●子どもは、自己中心的です。
 ⇒まだ、相手のことを考える能力が育っていません。

●子どもは、失敗します。
 ⇒未来を予測する能力が育っていません。

●子どもは、言うことを聞きません。
 ⇒人の意見を冷静に聞く能力が育っていません。

子供を一方的に叱らず、理由を説明してあげましょう。子供は、叱られると、怒られた理由より、恐怖のイメージの方が大きく残ります。「怒られる=怖い」ので泣いてしまうのです。反省して泣いてる訳ではありません。意味を理解せず、怒られるのが怖いから泣いた。これでは、失敗を何度も繰り返してしまいます。

子供の目線は低い

ママは、大人目線になっています。「大人ならこんな事はしない」「大人ならこんな失敗はしない」「なぜ分からないの?」大人なら出来ても、子供だから出来ないのです。人の成長は、動物に比べて緩やかです。牛や馬などの動物は生まれた瞬間歩き出します。でも、人は生まれた瞬間、ママがいないと何も出来ないのです。

子供の成長は、とても緩やかで、ママが簡単に出来る事が、子供にはまだまだ難しい事が沢山あります。ママの根気が必要になります。

一人目程、厳しく叱ってしまう

お母さんも、お父さんも、子育ては初めて。だから、一人目の息子、娘には強く叱ってしまう傾向があるのです。つい叩いてしまったり、出来ない事に暴言を吐いてしまったり、その場の感情でカッとなって怒ってしまう事もあります。

2人目、3人目になれば、お母さん達も子育て経験者になり、叱り方も変わって来ます。なので、子供が成長した時、一人目の子が反抗期が強く出てしまう事も多いようです。

怒らない練習をする

子育てで怒る事が癖になっているかもしれません。怒らないと分かってくれない。強く言わないと効き目が無い。叱る事は悪い事ではありません。ですが、感情的に叱り過ぎてしまう事に問題があります。お母さんもまだ未熟な所はいっぱいあります。子育てをして多くの事を学んでいるのです。

怒りそうになった時、怒る原因を自己分析する。気分転換で音楽を聴く。怒りの数値を計ってみる。自分がどんな事で怒りやすいのか研究して対策をする。深呼吸、気分転換、リラックスをする方法を見付ける。

頑張っている自分にご褒美を

ママの怒らない方法

自分を褒めてあげる。自分の良い所をいっぱい見付けると、子供や他人の良い所もいっぱい見えるようになります。自分を認めてあげると、他人も認められるようになります。

「私、頑張ってる」
「私の子育て、よくやれてる方だよ」
「今日は、怒るの我慢できたね」
自分をいっぱい褒めてあげて下さい。人に評価されるのではなく、自分で自分をいっぱい評価してあげて下さい。ママは、いつも頑張り屋さんです。

頑張っている自分に、美味しいケーキを買ったり、外食したり、欲しかったコスメや洋服を買ったり、自分にご褒美をあげる事も大切です。

ママが怒ってばかりいると、子供も怒りっぽい性格になりやすいです。感情的に怒らない方法を工夫してみる事も大切です。