離乳食1歳
離乳食1歳
まだ「幼児食」の時期
離乳食は1歳3ヶ月頃(15ヶ月、遅くても18ヶ月くらい)で、歯ぐきで噛んで食べているようなら、
そろそろ「完了」となります。けれど、まだ完全に大人と同じものを食べさせるわけにはいきません。
奥歯が生える2歳頃までは「幼児食」です。
多すぎる塩分・脂肪分は幼児期の子の消化機能にはまだまだ負担がかかります。
薄味を続け、油っこいメニューは控えめにしておきましょう。
また、慣れるまでは大人より小さく、やわらかめの調理を心掛けます。
おやつは食事の一部、大事な栄養
この時期、幼児の胃はまだ小さいので、1日3回の食事だけでは十分な栄養をとることができません。
そこで、登場するのが「間食」です。もちろん楽しみでもありますが、大人の「おやつ」とは違い、
食事の1回であることがポイントです。
目安は、
● 回数は1日1~2回
● 1日に必要なエネルギーの10~15%(100~150kcal)
甘いものは、虫歯の原因になるばかりでなく、濃い味好みの傾向をつくりますから控えましょう。
「間食」ですから、食事で不足しがちなカルシウム、鉄、野菜などが美味しく楽しくとれるような
メニューを心掛けるといいでしょう。
フォローアップミルクと、甘味を控えたビスケット、塩味を控えたおせんべいなどの組み合わせが
おすすめです。
1歳からのミルク
「離乳の基本」では、1歳過ぎたら牛乳またはミルクを1日300~400ml与える、となっています。
牛乳はカルシウムが豊富ですが、幼児期の脳の成長に大切な鉄分はほとんど含まれていません。
フォローアップミルクは、鉄やビタミン類を強化してあり、牛乳より消化しやすいのも特徴です。
1歳を目安に、離乳食の後やおやつの時間に、牛乳やフォローアップミルクを与えてもいいでしょう。
自我も育っていく時期
1歳を過ぎた子は、自我も日々育ってきて「ほしくない」「いや」などの意思表示をするようになってきます。
かんしゃくを起こすこともあるでしょう。
食事の場合も同じで、「自分で食べたい」という要求も強くなります。
おにぎりや小さなサンドイッチなど手で持てるメニューを用意してあげるといいですね。
もっとも、スプーンなどでこぼさず食べられるのは2歳くらいからです。
最初はこぼすほうがほとんどだったりしますが、少しずつ、自分でやらせてあげましょう。
遊びながら食べたりするときは、きりのいい所で「おしまい」にしてかまいません。
「食欲のムラ」や「偏食」も幼児期にはよくあることなので、気長に見守っていきましょう。
たくさん遊ばせてお腹を空かせて、楽しく、美味しく食べられるような雰囲気を心掛けてあげて下さい。